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浄土

浄土

「浄土」はどこに




 浄土 


芥川賞受賞作家 町田康の最新短編集。タイトルだけを見て読みはじめました。

浄土のお話も、仏教のことばも出てきません。

プライドを捨てきれないまま評判の占い師をたよる男。理不尽な怪獣に戸惑いながらも、やがてはとつきあっていく人々。

そんな人々の登場する作品を集めた本がなぜ、『浄土』なのか。

目の前の状況は、自分とどう関わり、どうつながっているのか。考えることなく巻き込まれ、淡々と過ごしてゆく人々の悲喜劇。

「浄土」により自らを省みることない、現代の命の有り様が描きだされているのでしょうか。


『浄土』
【著者】町田康【発行】講談社【定価】1600円(税別)