【480通内訳資料】

「今だから伝えたい別れからの出発」の出版にあたり、全国各地から480通(内メール投稿50通)もの投稿を頂きました。投稿してくださった全てのみなさまに感謝申し上げます。投稿480通の内容を分かりやすくグラフに表してみました。また違った角度から「別れからの出発」を見ることができました。

最少年齢は11歳、最高年齢は84歳。30代以下が267通で過半数を超えた。

人口比率から考えると、地元広島の投稿を差し引いても全国からまんべんなく応募があったと思われる。

死別が306通(64%)と圧倒的に多数だった。

(注)表中「友との別れ」は絶交・卒業など。「その他」は家出・自分の鼻・職場・健康・おむつ・ホームスティ・宇宙進出・倒産など。

(注)表中「その他」は先生・おじ・おば・病室の少年・上司・生徒・家政婦・戦争など。

多いと思われた「あの世」や「天国」は案外少数だった。半数近くが明確な言葉遣いを用いずに、その心境の中で故人を語っていたが、無宗教と言うよりは、党派性のない無宗派と表現した方が妥当かもしれない。さらに「星」や「自然」などの自然回帰的なもの、「心の中」や「思い出」など、精神的な部分で表現されているものが25%近くを占めたことからも、死に関する受け止めを、既存の宗教のように民族や集団や歴史を通じた共通概念の中で見出してきたのに対し、きわめて個人的な受け止めとなっていることが伺える。それは宗教観に限らず、相対的な葛藤のない中での自由という言葉の曖昧さと、自己のみの人生で意味づけようとする生命観、他に迷惑をかけない生き方こそ、より自立した生き方というような人生観に代表される、あらゆる価値観が個人的なものとして完結させざるを得ない現代の一般的風潮が、死という最も自己の枠内でおさまりきる問題ではないはずの課題ですら、個人的なものとして消化せざるを得ない状況を物語っていると思われる。今回投稿の予想外の多さや、死別の占める割合の多さも、逆にこのような問題を反映し、かつ我々僧侶に期待される要素として暗示しているのではないか。

(注)表中「なし」は、死後を指す明確な言葉づかいがなかったもの。

「真宗系」は、浄土・仏さまの国など。

「仏教系その他」は、あの世・他界・仏壇の中など。

「神道系」は、黄泉の国・魂など。

「その他」は、大きな木のかげ・どこか・遠いところ・大空の向こう・自然に帰る・空・海・永遠の眠り・死出に旅立ち・私の届かない場所・夢・星・思い出・不自由のない平等の国など。



【選考作品27通内訳資料】

第1次〜第6次選考を経て、27通を選択。なお、投稿総数の内30代以下が半数以上を占めた。この企画の目的も我々と同年代の若年層に訴えかけることにあるので、27通を選ぶ上でもこれを反映した。また、一番多いのは死別だったが、その中で別れた対象が偏らないように選考した。死別以外でも、なるべく様々な別れの体験を織り込むよう留意した。

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