2022 7/1 UP
お袈裟・お衣研修会~明日にかける袈裟~
6月28日(火)
京都より、「伊さく(有)袈裟匠櫻井」須田將敬氏をご講師にお迎えし、「お袈裟・お衣研修会~明日にかける袈裟~」と題した研修会は約3年ぶりとなる対面での開催となりました。
前半はお袈裟やお衣の概念や説明、生地(素材)によってどのように扱えばいいのか、管理やお手入れの仕方など細部にいたるまで教えていただきました。
須田氏によると、お袈裟やお衣の保管方法は法衣専用の部屋を作ることが理想だそうで、年中除湿機で乾燥させた空気を扇風機で回してあげる
ことが最適だとおっしゃられていました。
また、化繊と正絹を一緒に重ねたり、接触して擦れると正絹が傷みやすいなどなど。(車のシートベルトには要注意だそうです)
まだまだ書ききれないほど、たくさんの事を教えていただきました。
後半には、各会員が持参したお袈裟やお衣のお手入れの仕方や取扱い方などを須田氏に直接見ていただきました。
七条袈裟に付ける修多羅の紐部分が傷んでおり、どのような解決策があるのか・・・
普段使っていない袴をどのように保管したらいいのか・・・
僧綱の襟元に付いた染みは、どのくらいまで落とすことができるのか・・・
袴の折り目の傷みが気になっていて、今後どのように扱えばいいのか・・・
参加された会員も真剣な様子で見ており、とてもありがたいお時間となりました。
私たち僧侶が普段から着用しているお袈裟やお衣はご門徒様からの御懇念によるものです。
そのことを忘れずに一着一領、大切にしていかなければならないと気付かされる研修となりました。
広島青年僧侶春秋会 縁成部会