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2020 2/3 UP

大成功!浄青僧本山総参拝2020!

2020年1月28日(火)、西本願寺にて浄土真宗青年僧侶連絡協議会(以下「浄青僧」)の本山総参拝が開催されました。「浄青僧」とは全国にある青年僧侶の団体が互いに研鑽と親睦を深めるための組織で、その各団体の会員たちが二年に一度ご本山・西本願寺に総じて参拝するのが「本山総参拝」です。

この度の本山総参拝は私たち春秋会が主催・運営を担当し、約半年間の準備期間を経て当日を迎えました。当日は100名を超える参加者が集い、とても賑やかな雰囲気でした。

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最初は御影堂での開会式。ご門主さまご臨席のもと、厳かな空気の中で讃仏偈のお勤めをした後、ご門主さまがお言葉を述べてくださりました。

青年僧侶として、目紛しく移り変わる社会に対する取り組むべきことについて、大いに問われたように思います。

最後に浄青僧理事長、春秋会会長の小川より挨拶があり、浄青僧の成り立ちや期待されている役割などを述べました。

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開会式の後には会場を移して安穏殿での研修会。テーマを仏さまの価値観を意味する造語「Buddha-Scale」とし、さらに「子どもたちの願い【hope】・仏さまの願い【Vow】」を副題に添えての研修会でした。

形式としては、はじめに簡単なワークショップ、その後講義と対談の二部構成という形をとることとなりました。

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最初のワークショップは、利き腕でない方の手で迷路にチャレンジするというものですが、それだけでなく、置かれた二種類の状況でチャレンジしてもらうという仕掛けが用意されました。「プレッシャーをかけられる」、「優しく支えてもらう」の二種類の状況のもとで、どんな心理の違いが起こってくるかを参加者に感じてもらう狙いです。これは、発達障害を持つ方の心理を体験するワークで、表面的には普通に見えなくても、見えにくい【ちがい】があるがために簡単そうなことでも精一杯チャレンジしなければならない。それにもかかわらず「どうしてできないの!」とプレッシャーをかけられると、どんな気持ちになるか。逆に「よくできてるよ」と共感され支えられる状況では、どのように感じるか。【ちがい】への気づきと、【ちがい】を前にしたなら自分がどうするべきかを問うワークショップでした。

 

続いての研修会第一部には、ご講師に龍谷大学社会学部現代福祉学科教授の白石正久先生にご登壇いただきました。講演の内容は発達障害をきっかけに、いのちの尊厳を学び、多様性を認め合える社会への一歩について考えを巡らせるというものでした。具体的には、糸賀一雄さんの『この子らを世の光に』という概念を紹介しながら、発達的共感について時間を割いて語られました。「私たちも子どもたちと同じように『よりよくなろう』というような願いをもって生きていることに変わりはありません。その願いがある所には必ず、『伴わない自分』という現実がある。それが分かる時は苦しいんやね。子どもの苦労が分かる時には、自分の苦労の意味も分かる。障害のある子どもを育てるということは、その苦労の時間は本当に長い。だけどそれが与えてくれる置き換えられない宝物があるのです。」白石先生の言葉一つひとつに、頷き考えさせられる時間でした。

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第二部では本願寺派布教使である花岡静人先生にも白石先生と一緒にご登壇いただき、対談の時間に。白石先生のお話を聞かれた花岡先生の思いを語っていただき、それぞれのお気持ちのこもった意見の交換を聞かせていただきました。会場からも同時進行で質問を取り上げ、とても充実した時間であっという間に終了時刻。最後に多様性を認め合える社会の実現を目指すためにどうすればいいのか、ということについてそれぞれのご意見を聞かせていただきました。

花岡先生は「阿弥陀さまがすべてのものをすくうという願いの中に、私をずっと呼び覚ますようなお慈悲の温もりを与え続けてくださっているということは、そうせずにはおれない危なっかしいいのちの姿を見せている私がいるということ。だからこそ寄り添いはたらき呼び覚まし続けることができるような仏さまになってくださった。それを自分はどのように味わえているのだろうか、と聞法を通して自分の身の上に問われていくということが多様性を考えることにつながるのではないでしょうか。」とお答えくださいました。

 

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白石先生は「多様性を認めようとするとき、私たちは自分を見つめる。自分と対象者の関係性を問い直して、我が身を恥じて、そこから乗り越えていかないといけないことがいっぱいある現実に気づく。実は本当に多様性を尊重していくためには、そういう個別の事象の中に、戦いがあると思う。それは一人ではできない。皆で語り合い支え合いながら歩いていくことが必要。それがそれぞれの寺院を拠点として行われていくならば、私は多様性を認め合える社会への一歩への大事な意味があると思う。」と教えてくださいました。

あっという間に時間が過ぎて、実に濃密で気づきと学びに満ちた時間でした。

 

懇親会は場所をリーガロイヤルホテル京都に移して、大いに楽しく親睦を深めました。学生時代や僧侶としての下積み時代を一緒に過ごした仲間との再会。新しい刺激ある人とのであい。それぞれの様相を見せながら、大いに語り合い笑い合って京都の夜は更けていきました。

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最後に、多くの方のお陰さまで無事に運営することができました。「自分たちが学びたい事を学ぼう」という、ある意味でワガママな姿勢だったように思います。そして私たちが学びたいこと・聞きたいことを、学ばせていただき聞かせていただきました。そんなワガママに対して、参加された方が「とても良い企画だった」「今までになく勉強になる本山総参拝だった」「春秋会らしくないテーマだったけど、春秋会にしかできないような個性的なものだった。そういう意味では春秋会らしかった」言葉をかけてくださったことは、私たちにとって望外の喜びでした。二度とない素晴らしい本山総参拝だったと自負するところです。

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